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僕が本当に面白いと思うこと

社会学とお笑いと日常生活

キングオブコント2016の直後感想

① 全体として

昨年に比べると、「キングオブコントを見た」という感じがいくばくか戻ってきた。もしかしたら、ただ僕が新生キングオブコントに慣れただけなのかもしれない。

ネタ中に審査員の顔を抜くのはウンコ演出だと今でも信じて疑わないし、客のリアクションもずいぶんおかしいなとも思う。だけど、それでも去年よりは楽しんでコントをみることができた。

パッと思ったことをいくつか書いておく。

② 観覧客とか雰囲気とか

もちろん、何だか物足りない部分もある。全体として、やはり芸人が客席にいたころに比べてあまりに客が重い。拾い切られない笑いどころも多いし、轟くような爆笑も発生しにくい。1stステージの時点では全く火がついていない会場が、ファイナルステージでやっと盛り上がったような、そんな印象を受けた。しずるとライスは、順番が逆なら結果も逆だったんだろうなと感じた。そういう空気的な問題を、「空気を作りきれない芸人が悪い」と一括で還元するほどの傲慢さは僕にはない。

また、血が出るたびに、明らかに自発的に悲鳴上げるのはさすがに勘弁してくれよと思った。客がリアクションをしようとしてコントを見てしまうと、純粋な笑いは疎外されてしまう。M1の和牛の時も思ったけど、キャーとかフーとかといった反応が明らかに人工的に作られるのは要らない。観客はリアクション担当じゃない。今回のKOCでキャーという反応が自然に起こりうるのはかもめんたるのネタくらいだったように思う。

僕が去年に引き続き決勝の観覧客とか雰囲気とか、明らかに視聴者からは見えにくいところに文句を言うのは、披露されている10組の芸人によるコントがどれも抜群に面白いからだ。面白いものをテレビで面白いものとしてパッケージ化して電波に乗せるのだから、面白くするための努力を、番組に関わる芸人以外の人たちに期待したい。

 

③ コントと「会話」

もう一つ気になったことが有る。

新しいスタイルを作るためには、何かしら既存のテンプレートから引き算をせねばならない場合がある。特に、お笑い界では「会話」を引き算するネタが最近増えている。例えば、ナイツのヤホー漫才は既存の漫才から「会話」を引き算している。客に向かってプレゼンテーションをする塙と、塙に向かって訂正を続ける土屋の発話はずっと平行線をたどり、彼らが会話することはない。そのことが独特のドライブ感を産む。

今回のキングオブコントでも、新しいコントのスタイルを作るために、既存のテンプレートから「会話」を引き算をしたコントが多かった。そして、それらの「引き算」は結果としては裏目に出た。

一方で、ワンツーだった二組はきちんと会話をしているコントをしていた。

ラブレターズのコントの総評の際、松本が「掛け合いを見たかった」という言葉を口にした時点で、それ以降の掛け合いのないコントを準備していた組は怯えたことだろう。昨年は天丼ネタばかりが評価されたこともあって、今年のKOCは天丼ネタを揃えてきた組が多かった。来年は掛け合いのあるコントを準備してくる組が増えるんだろうな。

 

④各コンビに関するとりあえずの感想(あとで詳しく書きます)

 

以下は去年の記事です。

 

 

以下は今年の各ネタの詳細な感想です。 


Taiki Obonai 2014-