僕が本当に面白いと思うこと

社会学専攻の京大院生の諸々

8月22日カフカ単独ライブ「赤いカフカ 蘇る五感」

丸一か月経ちますが、自分がしたライブの感想メモです。

事務所なり落研なりサークルなりには所属せず、勝手にお笑いライブをしています。

 

● 総じて

・会場は初めてのライブシアターなんば白鯨。ちょうどよい広さ。

・秋田から来たお客さんがいた。コアだ。

・名古屋から来たお客さんがいた。コアだ。

・結局人を笑わせるのは楽しいし難しいし楽しい。

・人のネタを見てあーだこーだ考えるのは得意なのに、自分がネタを作るときに反映されている気がしない。録画した自分のネタを見返す時間、大事。

・一回目の単独ライブより二回目の単独ライブ、二回目の単独ライブより三回目の単独ライブと、どんどん出来が良くなっているのを感じる。まだ天井は見えないので、とにかく場数を踏み続けたい。

・第一線で活躍される芸人さんに比べると、演技の部分や舞台慣れの部分では比べ物にならないほどに大きく劣ってしまう。それは仕方ないことだ。だけど、一応は僕も社会学専攻の大学院生なのだから、世の中の物事に対する見方に関しては何ら劣ってはいけない。研究を続けつつ、お笑いライブを続けていくことの一つの方向性が、自分の社会的な感度、観察眼にあるんじゃないかと思い立った。

 

以降各ネタの感想。

 

①コント オークション番組

・オークション番組の代役司会を務めることになったアナウンサー。しかし普段はニュース番組担当であるため、バラエティタッチの番組は不慣れ。そのため気が乗らずテンションが安定しない、というコント。

・このアナウンサーは、この後の各ネタの幕間に登場して物語の進行役を務める。

・7分尺のうち5分ほどは完全に舞台に僕だけ。残り2分でオチへの流れのために相方が登場するもセリフはほとんどなし。人を小道具にするようなネタ進行を初めて試した。

・暗転を何回か繰り返すネタをやったのは初めてだった。

・ウケはそこそこ。相方が登場してからウケが伸びたのがよかった。

 

②漫才 最近のニュース

・時事ネタをコロコロ転がしていく漫才。

・一応、①のニュースキャスターが呼んだニュース番組の続き、という体を取って始まっている。

・7分尺にボケ数が30個ちょいあるネタ。

・短いフリでぽんぽんボケていく形をやるのは初めてだった。また、時事ネタということもあってネタを書いたのがライブ2日前だった。

・オチにライブ全体の構成上蛇足を付け加えた。

・ウケはまあまあ。不安要素もあったが、空振りは2か所で済んだ。そのうち1か所については、台本を見直した段階で削除したボケを勢いでやってしまった部分だった。削除しておけばよかった。

・このネタはYouTubeに投稿してあります。ご覧ください。

カフカの時事漫才(2016夏) - YouTube

 

③コント 大家さんの秘密

・アパートの大家さんにお土産を届けに行く。そこで大家さんの秘密を知ることになる、というコント。

・本編の登場人物が出てくるのはこのコントから。

・8分尺。不気味な大家さんとの会話をメインに、不条理な展開が続く。ネタ位置はここで合っていたのか?

・動きを絡めたボケや、事前に取りに行こうと思っていたワードは大きくウケた。一方でキャラクターショーとしては不十分だったと反省。

・舞台上に誰もいなくなって終わるオチは個人的に好きなのでまたやりたい。

・ウケはそこそこ。もう少し後にやるべきネタだったかもしれない。

 

④漫才 縛りプレイ

・最近自分の生活の中に縛りを加えている、という漫才。

・5分尺。カッチリしたシステムに従ってボケていくタイプの漫才をやってみたかった。

・ちょくちょく挟み込んでいたワードはフックになっていた。

・色んなものに縛られて生きている人たちがたくさん出てくる構成なので、どうしてもこの位置でやらねばならなかった。

・ウケは今一つ。システムを作ってからの展開に乏しかったことと、ネタとして地味すぎることが原因だろう。若手コント師が試しに作ってみた漫才だけどピンと来ねえから捨てネタにするわ、くらいで世の中に掃いて捨てるほどありそうなネタ。

 

⑤コント かまぼこ屋

・離島のかまぼこ屋を継いだ兄と、継がなかった弟のやり取りのコント。

・5分尺。今回の単独ライブから他所で披露するならこのネタなのだろうとあらかじめ考えていた。

・5分のうちフリに1分くらい使うのだが、最初のボケで火が付いて何やってもウケる空気になった。

・③とは異なり、キャラクターショーとしても成立していたと思う。僕は青森県出身なこともあって、方言を話すキャラクターに向いていることが分かった。

・ウケは完璧に近い。終わった後の反応としても明らかに一番人気のネタだった。

 

⑥フリートーク

・顔と名前だけでも覚えて帰ってください。

・単独ライブをするのは三回目になるのだけど、そろそろフリートークの使いまわしが目立ってきた。

 

⑦漫才 ツッコミ禁止

・理由をつけてツッコミを禁止した状態でコントインする漫才。

・5分尺。こちらも、今回の単独ライブから他所でネタをするとしたらまずこれだろう、という漫才。

・「ツッコミ禁止」という制約を設けてからコントに入る、いわゆる型のはっきりした実験的な漫才。

・型から作ったのは初めてだったが自由にボケられる型なのでやりやすかった。

・量産できる型な気がするので第二弾を作ってみようと思う。

・ウケはかなり。システムに沿って欲しいところでウケていたのでよかった。

 

⑧コント コスプレ

コスプレイヤーに対する偏見をぶつけるコント。

・6分尺。これも三部構成のネタで、それぞれでウケが来ていてよかった。上手く編集したら他所でやれるネタになるかもしれない。

・もともとは相方の今井くんがコスプレをする人なので、それを素材にしたネタだった。

・不条理な設定のネタが多い今回のラインナップの中では、一番笑いやすいネタであるように思う。

・ウケはまあまあ。皮肉めいたオチできちっと笑いが来てよかった。

 

⑨漫才 顔

・毎回一本は作っている気がするちょっとグロ路線の漫才。

・4分尺。他所ではドン引きされるだろうからやりたくない。

・平均的な人の一生分くらい橋本環奈と連呼したし、健康な人間では有り得ないほどに橋本環奈を凌辱する漫才だった。

・一つ、大きいボケを説明の手順をミスってさらっと流してしまった。

・ウケはまあまあ。こういうネタしかやらなくなったら、いよいよ終わりだなと思う。

 

⑩コント 写真屋

・過去の栄光にすがる男が写真屋を訪れるコント。

・7分尺。それなりにきちんとボケ・ツッコミが分かれているネタで、手数も多い。

・この辺からライブ全体の大筋が見え始める。

・前々からコントにしたいと思っていたテーマなのだけど、煮詰まりきる前にネタを卸してしまったような気がしている。

・キャラクターのえぐみが強すぎて引いたお客さんもいたと思われる。

・相方がオチのセリフを飛ばしてしまい、僕が話の閉じるように無理やり終わらせた。結果、バッドエンドくらいの終わり方が超バッドエンドになってしまった。

・ウケはそこそこ。

 

⑪コント 時をかけるタクシー

・自殺志願者がタクシーに乗るコント。アイディア一発、ボケ一個の男気コント。

・7分尺。THE BACK HORNの「枝」をまるまる流すのでしんみりする。

・これまでのネタの要素を回収していくネタ。一応ハッピーエンド。

・ネタ合わせではあまりの発想の突飛さに笑い過ぎて笑い過ぎて練習が進まなかった大オチ。伝わって欲しいとの願いから伏線をちりばめ過ぎたのだろうか、ちょっと悟った人もいるんじゃないかと。いや、ウケたはウケたのだけど、もっとドカンと来る予定だった。

・まあ最後のネタ感は出た。

・ウケはもう一つ欲しかったところ。

 

● 「蘇る五感」ストーリー

離島に生まれた兄弟。兄は親の跡継ぎとして実家のかまぼこ屋を継いだ。弟は大阪に出て売れないバンドマン。兄は島の単調な暮らしに精神を病み、弟はバンドで売れず帰る場所をなくし破れかぶれに。長い時間が過ぎ、二人の生活は退廃を極めていった。しかしある時、兄弟を宗教が救う。

Taiki Obonai 2014-