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僕が本当に面白いと思うこと

社会学とお笑いと日常生活

メモ:違い(difference)と違い(divesity)の違い

メモ 短い 雑考

<個人的メモ>

differenceというときには、例えばうどん粉とそば粉のような、類似するもの(ここでは製麺のための材料となる穀物の粉末であるという点で類似)を何らかのカテゴリにおいて比較するような意味が含まれます。

他にも、アメリカと中国の違い(大国)、朝と夜の違い(時間)、芸術と娯楽の違い(ビジネスや勉強と対比されるものとして)など。

differenceという語は、何らかの軸において共通する点があるからこそ比較や差分を取ることが論理的に可能となるような語です。そして、この比較をする際には、対象物の典型的な特徴が抽出されることになります。

すなわち、アメリカと中国を比べるときには、アメリカナイズされた中国人や、華僑のアメリカ人を持ち出しても仕方がなく、典型的アメリカ人vs典型的中国人という構図を取らざるを得ない。ここにはある種の理想化(ここで理想とはウェーバーがいうところの理念型と同義です)の作用が働きます。

あるモノを取り巻く意味空間のうち、まさにその典型・純粋である部分を抽出して、複数のモノ同士の関係を記述する。これがdifferenceの作用だと考えます。言い換えると、いわばdifferenceがある場所はモノとモノとの間の線上です。非常に線的な概念だといえます。

 

一方でdiversityというときには、もっと立体的に、様々な位置に点がプロットされたような状態、その全体が示唆されます。しかも、その際に個々の点はその点の典型を示す必要がありません。

「アメリカ人の多様性」「中国人の多様性」などというときには、むしろその典型から外れたようなイメージが中心となります。

そして、このとき重要なのが、"diversity"が表すのはプロットされた点同士の位置関係ではなくて、様々な点が文字通り点在している空間そのものであるということです。

differenceは線的、diversityは空間的。ここに、違い(difference)と違い(diversity)の違い(difference)があるように思います。

 

 

ゆるやかに以下の記事を踏まえています。


Taiki Obonai 2014-